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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第7章 強がりはよせよ
1月10日の夕方6時過ぎであった。

ところ変わって、竹原港の待合室にて…

待合室のイスに座って居る私は、日記を書いていた。

1月10日・曇り

私は、生まれてきた家を間違えたと思う。

どちらかと言えば、フツーの家庭の夫婦の子どもで生まれたかった…

生まれてきた時代もよくなかったと思う。

戦後まもない時期で、日本もアジアもヨーロッパも焦土化された時期であった。

だから、青春時代と言える思い出なんかはあるわけない!!

三田明さんが歌っていた『美しい十代』と言う歌があったけど、私の十代はどちらかと言えば『ガマンガマンばかりの十代』であった。

なにが『美しい十代』だが…

舟木一夫さんが歌っていた『高校三年生』の歌もそうだし、西郷輝彦さんが歌っていた『17歳のこの胸に』…もそうだった。

『ジュリー』『キンチャン』『ショーケン』…などとキャーキャーさわいでいた女の子たち…

学生運動で青春をおうかした大学生たち…

………

そんな私には、楽しい青春時代なんかなかった…

ガマンガマンばかりを強いられた!!

『それだったら、しあわせになろうとは思わないのか?』とまわりの大人が言うけど、私はしあわせになりたいと言う気持ちにはなれない…

ふざけるな!!

なにが楽しい青春時代だ!!

なにが『美しい十代』だ!!

ふざけるな!!

私の青春時代を返せ!!

子ども時代を返せ!!

ママの愛に満たされて過ごした幼児期を返せ!!

…………

(パタン…)

ノートを閉じだ私は、全身をブルブルと震わせながら怒り狂った。

許さない…

私の人生を根こそぎ奪ったセヴァスチャンじいさんは…

絶対に許さない!!
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