この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(たらちねぼし)−1・0
第102章 愛を染めて・リサ
(ゴーッ…)

時は、アメリカ太平洋時間1月17日の夜7時頃であった。

A班のメンバーたちが乗り込んだ専用機がラスベガスマッカラン国際空港から飛び立った。

専用機は、このあと日付変更線を越えて日本へ向かう予定である。

A班のメンバーたちは、その間に身体をゆっくりと休めた。

私は、エクスペリアのウォークマンで歌を聴いていた。

イヤホンから佐伯博志さんの歌で日産ラングレーのCMで使われた『愛を染めて・リサ』が流れていた。

私は、チラッと後ろの方を見た。

順子《よりこ》さんと福也《さちや》さんが肩を寄せ合って眠っていたのを私は見た。

それから10秒後に前を向いた。

私は、『愛を染めて・リサ』を一曲リピートにセットした。

なんどもくり返して聴いているうちに、私はまた2歳の時を思い出した。

「ママ、ママ、ママ〜」
「よーくん、こっちよ〜」
「ママ〜」

2歳の私は、大好きなママと一緒に内モウコの草原をかけていた。

しかし…

ママは、途中でいなくなった。

「ママ、ママ、ママ、ママ、ママ…」

2歳の私は、なんどもくり返してママを呼んだ。

けれど、ママはいなかった。

(ゴーッ…)

専用機の中にて…

私は、窓に写る夜の海を見つめながら歌を聴いていた。

あの時…

私が大好きだった女の子は…

ママしかいなかった…

私の家族は…

ママしかいなかった…

なのになんで…

………

いなくなったのか…

ママは、内モウコの草原からどこへ行ったのかな…

ママ…

ママ…

ママ…
/589ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ