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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第121章 プロポーズ
時は、夕方6時半頃であった。

またところ変わって、新宮市《なんきしんぐう》の福也《さちや》さんの実家の大広間にて…

家の大広間に章弘一恵夫婦《あきひろかずえ》と日菜《ひな》の3人とキンリンで暮らしている30代後半の男性(市役所職員)がいた。

男性は、職場のデスクにケータイを置いて帰ったのでひどく困っていた。

この時、日菜《ひな》は同じ地区で暮らしている27歳の女性(JA職員)にが男性のケータイを取りに行ってほしいと頼んだ。

男性は、市役所にケータイを取りに行った男性が帰るまで大広間で待っていた。

日菜《ひな》は、右腕につけている腕時計をヒンパンに見ながらつぶやいた。

大丈夫かな…

よりみちをせずにここにたどり着くことができるだろうか…

さて、その頃であった。

またところ変わって、市道大阪環状線《しどうかんじょうせん》沿いの歩道にて…

ゆきさんは、ふらついた足取りで歩道を歩いていた。

この時であった。

福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折りを届けるために大阪《ここ》に来たかずこが通りかかった。

かずこはものすごくあせった表情で目的地へ向かっていた。

早く福也《さちや》くんに届けなきゃ…

福也《さちや》くん…

ケータイがないと言うて困っている…

急がないと…

この時であった。

(ドスン!!)

かずこは、ゆきさんとぶつかった。

「ああ!!ごめんなさい!!」

ぶつけられたゆきさんは、キョトンとした表情で『えっ?』と言うた。

この時、かずこはぶつかったはずみで二つ折りを落とした。

かずこは、大急ぎで二つ折りをひろった。

この時、二つ折りの画面に大きなヒビが入ったと同時に作動しなくなった。

かずこは、泣きそうな声で言うた。

「ああ!!どうしょう〜…福也《さちや》くんが大事にしていたケータイが壊れてしまった〜」

えっ…

どうしたのよ?

ゆきさんは、ぼんやりとした表情でつぶやいた。

かずこは、泣きそうな声でゆきさんに言うた。

「すみません…福也《さちや》くんが大事にしていたケータイを壊したので…うちの代わりに…『ケータイこわしてすみませんでした…』と伝えていただけますか?…うち…恐いのです…お願いします。」

かずこは、大急ぎでその場から逃げ出した。

ゆきさんは、ぼんやりとした表情でかずこの背中を見送った。
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