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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第121章 プロポーズ
「イナ姐《ねえ》ちゃん!!やめてよ!!」
「ドナ〜」
「よーくんのお見合いの日取りが決まったらジナ姐《ねえ》ちゃんが知らせてくれるのよ!!」
「分かってるわよ〜…だけど…この先、超多忙な日々がつづくのよ…よーくんに好きなコができた時…どうやってデートの日取りを決めるのよ…」
「よーくんと女の子のデートのセッティングもジナ姐《ねえ》ちゃんたちがするのよ!!」
「それで大丈夫なの?」
「イナ姐《ねえ》ちゃんは、なにを心配しているのよ!?」
「デートする場所は…」
「よーくんと女の子がデートする場所は始めから決まっているのよ!!」
「そうなの?」
「映画館で一つの作品をふたりで一緒に鑑賞する…スタバで同じスイーツを召し上がる…ショッピングモールで同じ好みの品物を買う…のデートをしたいとよーくんは思っているけど…スケジュールの関係で…できないのよ!!」
「それじゃあ、挙式披露宴の日取りはどうするのよ?」
「披露宴は挙げないわよ!!」
「どうしてよ〜」
「よーくんのスケジュールの関係でできないのよ!!」
「それじゃあ、よーくんがかわいそうよ〜」
「イナ姐《ねえ》ちゃん!!」

イナ姐《ねえ》はんとドナ姐《ねえ》はんが言いあっていた時に、夕方6時の回の収録が終了する5分前になった。

ゆかさんは、お医者さんかばんを手にしたあと福也《さちや》さんと順子《よりこ》さんに声をかけた。

「福也《さちや》さん!!」
「はい。」
「ディレクターチェアの用意をして…順子《よりこ》さん!!急いでスタジオへ行く準備しなさい!!」

このあと、福也《さちや》さんと順子《よりこ》さんはゆかさんと一緒にスタジオへ行く準備を始めた。

それから5分後にゆかさんと福也《さちや》さんと順子《よりこ》さんは、楽屋から出た。

ゆりさんは、白衣を着たあとお医者さんかばんを持って楽屋から出た。

風香《フー》ちゃんは、コーヒーをいれる道具を持って楽屋から出た。
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