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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第136章 今さらジロー
「日菜《ひな》さん!!日菜《ひな》さん!!なにしてるのよ!?」
「なにしてるのよって…うちは、実家へ帰る準備をしているのです!!」
「なんで実家へ帰るのよ!?」
「おじいちゃんがトケツしたのです!!」
「トケツしたって!?」
「ええ!!」
「日菜《ひな》さん…」
「なんですか義母《おかあ》さま!!うちはものすごくあせっているのよ!!」
「気持ちは分かるけど、なんでそんなにあせるのよ?」
「実家の母親《はは》が焦れと言うたのよ!!」
「ここから小浜《おばま》までどうやって行くのよ?」
「キシャで行きます!!…最終のオーシャンアロー号に乗って京都まで行きます…」
「京都から乗り継ぎ列車はあるの?」
「敦賀までサンダーバードに乗ります…敦賀駅で次兄《おにい》と合流したあと…実家へ帰ります!!」
「分かったわ…話し変わるけど…日菜《ひな》さんのおじいさまは、いつ頃から具合が悪くなったのよ?」
「去年の9月11日よ!!…おじいちゃんは…その日の夜、大量にトケツしたのよ…その時は、上の血圧値《けつあつ》が一時50台になったのよ…」
「そんな…」
「それからも、くり返しトケツが起こったのよ…きょうの夕方頃、また大量トケツが起こったのよ…おじいちゃんの体力が弱りだしたの…もう長くないと思うわ!!」
「それだったらなおさらね…それで、いつ頃こっちに帰るのよ?」
日菜《ひな》は、ものすごくいらついた声で一恵《かずえ》に言うた。
「いつ頃帰るのかと聞かれても答えることができません!!」
「それじゃあ困るわよ〜」
「ほんとうに帰ることができないのです!!」
日菜《ひな》は、ものすごくつらい声で言うた。
「実家は病人をふたり抱えているのです…おじいちゃんはステージ4の腺がんで長くない…その上に、長兄《いちばんうえのあに》の妻が子宮ケイツイガンで入退院をくり返しているので、長兄《あに》の子ども(小1)の食事をつくる人がいないのです!!」
「困ったわね~」
「長兄《あに》の子は、うちを頼っているのです…次兄《じけい》は(長兄の子)のそばにいてくれと言うてるのです…嫂《あね》は、明日また入院するのです…」
「それじゃあ仕方がないわね〜」
日菜《ひな》は、荷造りができたあと大急ぎで家から出発した。
この日を最後に、日菜《ひな》は家から遠のいた。
同時に、和利《かずとし》とリコンした。
「なにしてるのよって…うちは、実家へ帰る準備をしているのです!!」
「なんで実家へ帰るのよ!?」
「おじいちゃんがトケツしたのです!!」
「トケツしたって!?」
「ええ!!」
「日菜《ひな》さん…」
「なんですか義母《おかあ》さま!!うちはものすごくあせっているのよ!!」
「気持ちは分かるけど、なんでそんなにあせるのよ?」
「実家の母親《はは》が焦れと言うたのよ!!」
「ここから小浜《おばま》までどうやって行くのよ?」
「キシャで行きます!!…最終のオーシャンアロー号に乗って京都まで行きます…」
「京都から乗り継ぎ列車はあるの?」
「敦賀までサンダーバードに乗ります…敦賀駅で次兄《おにい》と合流したあと…実家へ帰ります!!」
「分かったわ…話し変わるけど…日菜《ひな》さんのおじいさまは、いつ頃から具合が悪くなったのよ?」
「去年の9月11日よ!!…おじいちゃんは…その日の夜、大量にトケツしたのよ…その時は、上の血圧値《けつあつ》が一時50台になったのよ…」
「そんな…」
「それからも、くり返しトケツが起こったのよ…きょうの夕方頃、また大量トケツが起こったのよ…おじいちゃんの体力が弱りだしたの…もう長くないと思うわ!!」
「それだったらなおさらね…それで、いつ頃こっちに帰るのよ?」
日菜《ひな》は、ものすごくいらついた声で一恵《かずえ》に言うた。
「いつ頃帰るのかと聞かれても答えることができません!!」
「それじゃあ困るわよ〜」
「ほんとうに帰ることができないのです!!」
日菜《ひな》は、ものすごくつらい声で言うた。
「実家は病人をふたり抱えているのです…おじいちゃんはステージ4の腺がんで長くない…その上に、長兄《いちばんうえのあに》の妻が子宮ケイツイガンで入退院をくり返しているので、長兄《あに》の子ども(小1)の食事をつくる人がいないのです!!」
「困ったわね~」
「長兄《あに》の子は、うちを頼っているのです…次兄《じけい》は(長兄の子)のそばにいてくれと言うてるのです…嫂《あね》は、明日また入院するのです…」
「それじゃあ仕方がないわね〜」
日菜《ひな》は、荷造りができたあと大急ぎで家から出発した。
この日を最後に、日菜《ひな》は家から遠のいた。
同時に、和利《かずとし》とリコンした。