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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第136章 今さらジロー
そのまた同じ頃であった。

新《あらた》の実家でも、娘が子どもを連れて出戻った事件が発生した。

またところ変わって、新《あらた》の実家の大広間にて…

大広間のテーブルに晃代《てるよ》と新《あらた》の姉《おねえ》・源田《げんだ》きぬ代(53歳)とふたりの息子・伊織《いおり》(中2)と塁《るい》(5歳)がいた。

きぬ代は、ものすごく泣きそうな声で晃代《てるよ》に言うた。

「おかーさん!!うちはダンナからどぎつい暴力をふるわれたのよ!!このままではあぶないから伊織《いおり》と塁《るい》を連れて逃げ出したのよ!!」

晃代《てるよ》は、ものすごく困った声できぬ代に言うた。

「きぬ代、もう一度ダンナさまと話し合うことはできないの?」

きぬ代は、ものすごくいらついた声で言うた。

「ダンナは話が分からない男だからなに言うてもアカンのよ!!」
「だけど、ダンナさまは話せば分かる人よ…」
「信用できない!!…ダンナの親きょうだいも親類たちも話ができない人ばかりよ…だからダンナとリコンするわよ…ダンナ方の家ともリエンするわよ!!」
「分かったわよ…そんなにイヤならリコンしたらどう?」

晃代《てるよ》は、あきらめ顔できぬ代に言うたあと大きくため息をついた。

困ったわ…

どうすればいいのよ…

助けて…

新《あらた》の実家では、耕史《こうじ》が静岡のキャバの女《ホステス》と駆け落ちをしたあと行方不明になった事件が発生した。

耕史《こうじ》が女《ホステス》に子をはらませるなど…次々とあやまちをおかした。

それを聞いたゆらさんは、怒って家出した。

家出したゆらさんは、和歌山で暮らしているゆきさんたち5人が暮らしている家に転がり込んだ。

おいおい…

一体、どうなってんねん…
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