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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第139章 愛は鎖(くさり)じゃない
「不満があるとは言うてないわよ!!おかーさんは、定休日がないお仕事に不満があるのよ!!」
「言うてるじゃないかよ!!」
「おとーさんは土日祝日休みがあるのに福也《さちや》だけはないなんておかしいよ〜」
「おれひとりだけの都合で休みが決まるわけではないのだよ!!」
「福也《さちや》〜」
「だいたいあんたはオレになにを求めているのだよ!!」
「おかーさんは心細いのよ!!」
「またかよ!!」
「福也《さちや》!!」
「姉さんが帰って気たことがそんなに不満かよ!!」
「おかーさんは、久里子《くりこ》に不満があるのよ!!だから福也《さちや》に帰って来てほしいのよ!!」
「ふざけるな!!」

(ガーン!!)

思い切りブチ切れた久里子《くりこ》は、右足で電話台をけとばした。

一恵《かずえ》は、泣きそうな声で久里子《くりこ》に言うた。

「久里子《くりこ》!!なんでひどいことをしたのよ!!」
「今、福也《さちや》になんて言うたのよ!!」
「おかーさんは、福也《さちや》にいつお休みが取れるのと言うただけよ~」
「その前に、うちに不満があると言うたわよ!!」
「あれはつい言葉がすべっただけよ~」
「はぐいたらしいわね!!」

(ガチャン!!)

思い切りブチ切れた久里子《くりこ》は、うぐいす色のプッシュホンをたたきつけて壊した。

「久里子《くりこ》!!」
「つい言葉がすべったからと言うてこらえてくれると思っているのか!!」
「それじゃあ、どうすればいいのよ!!」
「うちに出て行けと言うのだったら出ていくわよ!!」

(ガラガラガラガラガシャーン!!)

思い切りブチ切れた久里子《くりこ》は、食卓をぶち壊した。

その後、章弘《あきひろ》の頭を新聞紙でたたくなど…暴行を加えた。

その挙げ句に、久里子《くりこ》は美亜《みあ》と章介《しょうすけ》に対して『家を出る支度をしなさい!!』と言うて家出を強要した。

それからまた1時間後であった。

久里子《くりこ》と美亜《みあ》と章介《しょうすけ》は、必要最低限の物だけを持って家出した。

章弘一恵夫婦《あきひろかずえ》は、ひどくおたついた表情でつぶやいた。

どうしたらいいのよ…

福也《さちや》に拒否された上に…

久里子《くりこ》にも拒否された…

この先…

うちら夫婦は、どうすればいいのよ…
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