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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第10章 白い冬
話は変わって…

吹揚神社《ふきあげさん》の本殿に避難していたママは、坂を降りて大通りへ向かった。

大通りには、被災した住民たちがたくさんいた。

家財道具をたくさん積んでいる大八車をひいている男性たち…

大型のスーツケースを持って逃げ出した人たち…

…………

大荷物を持っている人たちで混んでいたので、ママは通りに出ることができなかった。

ママは、通りが落ち着くのを待ってから出ることにした。

それから1時間後であった。

ママは、通りに出るあと唐子浜方面へ向かって歩いた。

御厩通《おんまやどお》りの交差点の信号機は、停電により使えなくなった。

南堀通りの道(市内より)は、通りのイチョウ並木とつつじの植え込みがところどころで燃えていた。

通りは、バリケードで封鎖されていた。

バリケードの向こうは、今も大爆発が続いているのできわめて危険である。

付近にいる警察官たちが通りにいる人たちに拡声器で呼びかけていた。

『城東橋から産業道路を通って唐子浜方面に向かってください…』

悲しげな表情を浮かべているママは、ひとことも言わずに城東橋へ向かって歩いた。
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