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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第10章 白い冬
時は、朝6時50分頃であった。

ママは、やっとの思いで唐子浜パークに到着した。

駐車場に白いテントがたくさん立ち並んでいた。

白いテントは、被災した人たちのために設けられたエイドステーションである。

エイドステーションには、国鉄・路線バス・今治桟橋を発着する旅客船の運行情報・今治市とその周辺地域の道路交通情報・電気ガス水道と学校などのライフライン情報の掲示板が設けられていた。

国鉄のダイヤの乱れは、長期間に渡ってつづく…

松山〜新居浜間のせとうちバス・いよてつバスの特急便は増発して運行中…

国道196号線と317号線は、一部の区間で警察・消防・自衛隊の車両と救援物資を積んだ車両を最優先のために一般車両は乗り入れ禁止…

…などの状態が続いていた。

唐子浜パークに着いたママは、まっさきにエイドステーションへ行った。

エイドステーションには、市役所と愛媛県の地方局の職員たちと今治市内の救急指定病院の医師看護婦さんたち合わせて1000から2000人が常駐していた。

市役所の職員が避難してきた人たちに飲料水の提供するなどのサービスをしていた。

医師たちが体調不良を訴えている人たちに簡単な診察をしていた。

ママは、エイドステーションで飲料水を受け取ったあと被災した住民たちと一緒に壬生川方面へ向かって歩いた。

この時、辺り一帯に白い雪がたくさん積もっていた。

どす黒い雲から細かい雪がたくさん降っていた。

住む家と家族を亡くしたママは、悲しげな表情を浮かべながら歩いた。

今回の大爆発で、詠美《えいみ》と詠美《えいみ》の親きょうだいたちと詠美《えいみ》にストーカーしていた男も死亡した。

一人ぼっちになったママは、ふらついた足取りであちらこちらを放浪する暮らしを余儀なくされた。

その一方であった。

私・イワマツはナイトショップから出発したあと東予港まで歩いて行った。

東予港で長距離トラックをヒッチハイクしたあと、川之江の港通りまで行った。

その後、国鉄川之江駅から国鉄バスと国鉄徳島線を乗り継いで徳島駅へ向かった。

1月12日に南海フェリーに乗って和歌山へ渡った。

大番頭《おおばんと》はんたちを探すことがオックウになった私は、大阪で住むところとバイトを探すことにした。

サラリーマンで生きていく方がいい…

うん、そうしようか…
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