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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第162章 愛をこめて花束を
「順子《よりこ》さんに、好きな気持ちは伝えました…けれど…順子《よりこ》さんの心の奥底に…大弥《ひろや》が住みついているのです!!…順子《よりこ》さんは…大弥《ひろや》に未練がある…大弥《ひろや》大弥《ひろや》大弥《ひろや》とばかり言うてる…」
「大弥《ひろや》って誰よ!?」
「カレシですよ…」
「あんたがそないに思うのであれば順子《よりこ》さんをほかしたらええやん!!」
「ほかすって?」
「すてるや!!」
「…………。」
「あんた、他に好きな女の子はいなかったの?」
「えっ?」
「他に好きな女の子はいなかったの!?」
「いませんでした。」
「なんでいなかったのよ!?」
「…………。」
「答えたくなかったら答えなくてもいいのよ…あんたは他に好きな女の子がいなかったら順子《よりこ》さんに愛を求めていたのね!!」
「おっしゃる通りです。」

ゆかさんは、ものすごくあきれた表情で福也《さちや》さんに言うた。

「あんたやっぱりアカンねぇ…あんたは…恋人作って結婚して家庭を持つ…には向いてへん…ううん、向こうと言う姿勢がないわよ!!」
「全くその通りです…ぼくは…家庭を持つ資格はありませんでした。」
「もういいわよ…あんた…実家《いえ》に帰って…ゆっくりと休みなさい…これ…渡しておくわよ。」

ゆかさんは、JR西日本のロゴ入りのチケットケースとろうきんのロゴ入りのふうとうを福也《さちや》さんに手渡しながら言うた。

「福也《さちや》さん、博多駅から広島駅までの新幹線のチケットと広島駅から今治駅までの高速バスのチケットとあんたの口座に休職金3億円を振り込んだ通知書を渡しておくわよ…」
「ありがとうございます…ごめいわくをおかけしました。」
「あんたがしていたお仕事を宮出さんに引き継ぐ作業を始めなさい!!」
「かしこまりました。」

このあと、福也《さちや》さんは宮出さんにお仕事を引き継ぐ作業を始めた。

(ゴーッ…)

午後2時過ぎであった。

A班のメンバーたちが乗り込んだ専用機が福岡空港から飛び立った。

福也《さちや》さんは、博多駅から新幹線と高速バスを乗り継いで家に帰った。

福也《さちや》さんが復職する時期は…

……………

全くないとしておく。
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