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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第11章 ショボクレ人生
前回の放浪の時は、カラオケ流しでおひねりを稼ぎながら大番頭《おおばんと》はんたちを探す旅をしていた。

その時に総額20億9800万円を稼いだ。

再渡米するまでの間に1200万円を使った。

残りの金額のうち、20億円は大番頭《おおばんと》はんたち連帯後見人3000万人のもとに送金した。

残り7700万円は、アメリカ滞在中に生活費と資格を取得する試験の受験料(受験料が必要な試験があった関係で使った)…に充てた。

7月27日現在、残っている金額は4200万円くらいであった。

大金はあるけど、それがいつまでもつか…

それが一番心配である。

残された時間は限られている…

なんとかしなきゃ…

2度目の放浪は、より過酷な旅になるかもしれない…

私の不安は、一気に拡大した。

時は、7月27日の夜9時前であった。

場所は、なんば花月(劇場)のすぐ近くにあるラーメン屋にて…

私は、ぎょうざダブルと白ごはんで遅い夕食を摂っていた。

店に置かれている20インチのナショナルα2000(カラーテレビ)の画面に朝日放送テレビが映っていた。

この時間は、甲子園球場で開催されているプロ野球・阪神ー巨人戦のナイター中継が放送されていた。

テレビの前に、阪神タイガースファンのおっちゃんたち15人が集まっていた。

阪神タイガースのハッピを着ているおっちゃんたちは、ビール片手に試合観戦をしていた。

テレビの画面に、阪神《トラ》の貴公子《プリンス》・新庄剛志選手(今は北海道日本ハムファイターズの監督)が映っていた。

9回の裏、1ー1の同点…

新庄選手は、この回の先頭打者で登場した。

巨人の投手は、石毛博史《イシゲ》であった。

おっちゃんたちは、投手が石毛に変わったので大はしゃぎしていた。

「きょうもラクショーだな〜」
「ホンマにホンマや。」
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ〜」

石毛投手が初球を投げた。

(カキーン!!ワーワーワーワーワーワーワーワー!!)

新庄選手が石毛投手の投げた初球を打った…

打球が阪神ファンがたくさんいるライトスタンドに入った…

この時、朝日放送テレビの実況アナウンサーがものすごくコーフンした声で実況していた。

なんと、サヨナラホームランだ…

テレビの前に集まっているおっちゃんたちが大歓声をあげた。
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