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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第174章 あの日によく似た青い空
「あなた待ってよ!!」
「なんぞぉ!!」
「あなた!!朝ごはんがたくさん残っているわよ!!」
「オレは急ぐんや!!あと15分したらバスが来るのだよ!!」
「あたしが県庁に電話してあげるから!!」
「なんで電話するのだ!?」
「『朝ごはんを食べていないので、少し遅れます…』と言うてあげるから…」
「ふざけるな!!則本《ひとのいえ》のカネを根こそぎドロボーしておいてひとこともわびんのか!?」
「あなた!!」
「おどれはどこのどこまではぐいたらしい嫁だ!!オレが幹部自衛官になれなかった原因は全部オドレにあるのだ!!ふざけるなクソアマ!!」
智之《ともゆき》は、ものすごく怒った声でことはを怒鳴りつけたあと家から出ていった。
残された家族4人は、ボーゼンとした表情であたりを見渡した。
さて、その頃であった。
またところ変わって、姫路市広畑区富士町《ばんしゅうひろはたふじちょう》にある新日鉄《せいてつこうば》にて…
福也《さちや》さんは、1年ごとに更新するケーヤク社員で働いていた。
夜勤を終えた福也《さちや》さんは、自販機コーナーで紙カップのブレンドコーヒーをのんでいた。
この日は快晴で、澄みきった青空が広がっていた。
福也《さちや》さんは、澄みきった青空を見つめながらつぶやいた。
オレは…
今の暮らしをつづけていいのか…
オレは…
なんでイワマツグループをクビになったのか…
その理由が…
今も分からない…
「なんぞぉ!!」
「あなた!!朝ごはんがたくさん残っているわよ!!」
「オレは急ぐんや!!あと15分したらバスが来るのだよ!!」
「あたしが県庁に電話してあげるから!!」
「なんで電話するのだ!?」
「『朝ごはんを食べていないので、少し遅れます…』と言うてあげるから…」
「ふざけるな!!則本《ひとのいえ》のカネを根こそぎドロボーしておいてひとこともわびんのか!?」
「あなた!!」
「おどれはどこのどこまではぐいたらしい嫁だ!!オレが幹部自衛官になれなかった原因は全部オドレにあるのだ!!ふざけるなクソアマ!!」
智之《ともゆき》は、ものすごく怒った声でことはを怒鳴りつけたあと家から出ていった。
残された家族4人は、ボーゼンとした表情であたりを見渡した。
さて、その頃であった。
またところ変わって、姫路市広畑区富士町《ばんしゅうひろはたふじちょう》にある新日鉄《せいてつこうば》にて…
福也《さちや》さんは、1年ごとに更新するケーヤク社員で働いていた。
夜勤を終えた福也《さちや》さんは、自販機コーナーで紙カップのブレンドコーヒーをのんでいた。
この日は快晴で、澄みきった青空が広がっていた。
福也《さちや》さんは、澄みきった青空を見つめながらつぶやいた。
オレは…
今の暮らしをつづけていいのか…
オレは…
なんでイワマツグループをクビになったのか…
その理由が…
今も分からない…