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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第176章 雨のち晴れルヤ
時は、スウェーデン時間9月1日の朝8時半頃であった。

ところ変わって、ストックホルム中心地にある北欧本社のオフィスビルの中にある私の個室にて…

個室の床に透明の四角形のプラスティックケースが置かれていた。

プラスティックケースの中には、北欧本社で行われた営業会議や会計のことなどの重要案件が記載されている書面が入っていた。

ウェンビンさんとミンジュンさんとたつろうさんとリチャードさんは、プラスティックケースから書面を取り出したあと一度整理をした。

整理ができたあと、私がいるデスクに書面を持って行った。

私は、受け取った書面をじっくりと読んだ。

ひと通り読み終えたあと、私は黒のセーラー万年筆を使って調印欄に調印した。

たつろうさんとリチャードさんは、大きめサイズの金印を使って書面になつ印した。

この日の日中は、書面に調印するお仕事をした。

(ジーッ、パチパチ…)

時は、夜8時過ぎであった。

個室の窓に写るストックホルム中心地の空は、灰色の雲がかかっていた。

この時、灰色の雲から小雪が降り出した。

個室にいる私は、ソロバンを使って帳簿の計算をしていた。

(コンコン…)

この時、ドアをノックする音が聞こえた。

「あっ、はい。」
「ゆかです…入ります。」

ドアの外にいたゆかさんは、ゆっくりとドアをあけて部屋に入った。

右手に黒のクロコダイルの革表紙のシステム手帳を持っていた。

「ゆかさん。」
「お仕事の途中でもうしわけございません…急なスケジュール変更が生じたことをお伝えもうしあげます。」

ゆかさんは、システム手帳のページをパラパラとめくった。

私は、オレンジ色の表紙のえひめ県民手帳をひらいたあと万年筆を手に取った。

ゆかさんは、変更された項目を私に伝えた。
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