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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第197章 生きてりゃいいさ
「これ、子守女《こもりめ》さんたちで折った千羽鶴よ。」
「おおきに…えーと、どこにかざろうかな〜」

ゆかさんは、左手に持っている紙袋を見せながらゆみさんに言うた。

「これ、(一六の)クルミーユと姫たんざく(きなこもち)の詰合せよ。」
「おおきに…ほな、お茶いれるね。」

ゆみさんは、お茶をいれる準備を始めた。

ゆりさんは、紙袋の中から(一六の)クルミーユの詰合せを取り出したあと包装紙《つつみ》を解きながらゆなさんに言うた。

「ゆな。」
「なあにゆりねーちゃん。」
「ゆきが(病院から)出された食事を食べなくなったのはいつ頃?」
「聞いてへんけど…」

ゆりさんは、うつろな表情を浮かべているゆきさんに声をかけた。

「ゆき…あんた…出された食事を食べてへんって…どう言うことよ…」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」

ゆりさんから聞かれたゆきさんは、くすんくすんと泣き出した。

「ゆき。」
「うちがみんないかんのよ…うちがわがままばかりをこねたことが原因でゆりねーちゃんたちが不幸になったのよ…うちの七五三のお祝いが豪華だったのに…ゆりねーちゃんたちはシッソだった…それがいかんかったのよ~「くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」

ゆかさんは、くすんくすんと泣いているゆきさんの肩を抱きながら言うた。

「ゆき、そななことはええねん…今は、身体《からだ》を完治《なお》すことだけに専念したらええ…」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
「うちらのことは心配せんでもええねん…そないに泣かんといて〜」

ゆかさんは、ゆきさんの肩を抱きながらやさしく声をかけた。

ゆきさんは、くすんくすんと泣いていた。

ゆりさんたちは、午後12時頃までゆきさんの看病をした。
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