この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(たらちねぼし)−1・0
第16章 イルカに乗った少年
それから私は、1981年夏までの間勤勉ひとすじ激まじめの暮らしを送った。

その間、私と同い年のコたちは結婚して個々の家庭を持った…

就職した会社で、大きなお仕事を任された…

同期で一番に課長に昇進した…

…の暮らしを送っていたと思う。

しかし、私は1981年7月末に突然放り出されたあと過酷な日々を送った。

イワマツの財産一式と仕事に必要な資格と修士博士号の証書とアメリカ三軍の大尉までの位の証書は大番頭《おおばんと》はんたち連帯後見人たち3000万人の預かりとなっている…

あれがないと仕事ができない…

あれがないと生きていくことができない…

私は、突然放り出されたあの日から大番頭《おおばんと》はんたちを探し回った。

長崎・熊本・鹿児島・宮崎・大分・山口・高知…でカラオケ流しをしながら大番頭《おおばんと》はんたちを探し回った。

しかし、大番頭《おおばんと》はんたちは見つからなかった。

街のあちらこちらを回って、住民のみなさまにたずねた…

あるいは、大番頭《おおばんと》はんのご家族の家に電話するなどして行方をたずねた…

そうした涙ぐましい努力もむなしく、大番頭《おおばんと》はんたちを見つけることができなかった。

これは一体なんだ…

私は…

なんのために、あちらこちらを歩き回ったのか…

時の経過とともに、だんだんむなしくなった。

『カラオケ流しをしていた時、女の子たちにモテモテだったのじゃないの?』…と言う人がいるけど、それは違うと思う。

カラオケイベントに飛び入りで参加してたのきんトリオの歌や西城秀樹さんの歌や城みちるさんの歌で『イルカに乗った少年』を歌っていた時に会場にいた若い女の子たちからおひねりをたくさんいただいた。

たしかに、若い女の子たちからキャーキャー言われたけどモテモテではなかった。

イベント会場で若い女の子たちからおひねりをたくさんいただいた…

それを宿泊代《やどだい》などに充てるなどして暮らした…

最初の4ヶ月はよかったけど、時の経過とともに『オレ、こんなところでなにやってんだろうか?』と思うようになった。
/589ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ