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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第226章 化石の森
時は、深夜3時過ぎだった。

私は、敷地内にあるコインランドリーの店内に設置されているベンチに座っていた。

私は、ショルダーバッグの中に入っていたソニーの携帯ラジオでラジオを聴いていた。

イヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』の3時台のコーナー『日本の歌・こころの歌』が聴こえていた。

この日は、筒美京平先生の作曲した歌がたくさん流れていた。

『ブルーライト・ヨコハマ』『また会う日まで』『木綿のハンカチーフ』『とんでイスタンブール』『たそがれマイ・ラブ』『魅せられて』『スニーカーぶるうす』『愛しつづけるボレロ』『romantic(ロマンティック)が止まらない』…

…たくさんの歌が流れていた。

深夜3時47分頃に、柏原芳恵《かしわばらよしえ》さんの歌で『化石の森』が流れた。

歌を聴いている私は、せつない表情を浮かべながらつぶやいた。

お嫁さんがいないと生きていくことができないよぅ…

だけど…

私の近くに…

年ごろの女性が…

ひとりもいない…

つらい…

おんまくつらい…

悲しい…

「ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう…お嫁さんがほしいよ…ひとりで生きて行くことができない…いないと生きて行けないよ…ううううううううううううううううううううううううううう…」

歌を聴いている私は、泣くだけ泣いた。

けれど、それで気がすんだわけではなかった。

けれど…

泣くのをこらえるのは、もっとつらい…

…………
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