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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第17章 涙のジルバ
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

時は、1月11日の午前11時50分頃であった。

場面は変わって、特急しおかぜ号の自由席車にて…

私は、国鉄伊予西条駅から特急しおかぜに乗って再び旅に出た。

今治市中心部で大規模な爆弾テロ事件が発生したことに伴い、国鉄予讃本線は伊予北条と壬生川《にゅうがわ》の間で普通列車の折り返し運転を行っていた。

特急・急行は、宇和島〜松山と伊予西条〜高松で折り返し運転を行っていた。

国鉄予讃本線の運行ダイヤの乱れは当分の間つづくようだ。

……………

話は変わって…

自由席に座っている私は、ゆうべナイトショップの人からいただいた売れ残りのお弁当でランチを摂っていた。

私の周りに座っている乗客たちは、ものすごく疲れた表情を浮かべていた。

この時間、列車は詫間(三豊市)〜海岸寺(多度津町)間の海岸沿いの線路を走行していた。

お弁当を食べながら窓の風景を見つめている私は、ゆうべナイトショップのひとが言うた言葉を思い出した。

『お前は…嫁はんがほしいとは思わないのか?』…

無理だよ…

家がない、ブラブラした状態で、どうやって嫁をもらえと言うのだよ…

無理だよ…

ゆうべ、ナイトショップのひとが言うた言葉は、今も私の心中にわだかまっていた。

(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)

時は、11時55分頃であった。

特急列車は、海岸寺駅構内の信号が黄色(注意)信号になった関係で列車が減速したあとプラットホームで停車した。

同時に雨がザーザーと降り出した。

(プシュ…)

お弁当を食べ終えた私は、レジ袋から取り出したサントリー缶ビールのフタをあけてのんでいた。

雨ふりの風景を見つめながら缶ビールをのんでいる私は、とほうに暮れていた。
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