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第17章 涙のジルバ

大急ぎで大番頭《おおばんと》はんたちを見つけなきゃ…

イワマツの財産一式と仕事に必要な資格と修士博士号とアメリカ三軍の軍位がないと仕事ができない…

残された時間は限られている…

それなのに…

なんで先に行くことができないのだ…

（ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ボーッ、ボーッ、ボーッ…）

私は、高松駅で特急列車を降りたあと国鉄高徳本線の急行列車〜牟岐線〜小松島線（すでに廃止路線になっている）…の列車を乗り継いで小松島港へ向かった。

その後、小松島港から和歌山行きの連絡船に乗って本州へ渡った。

今の私の頭の中は、大番頭《おおばんと》はんたちを見つけることしかなかった。

新たなもめ事が発生する前に、大番頭《おおばんと》はんたちを見つけなきゃ…

急げ!!

残された時間は、あとわずかしかない…