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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第22章 傷だらけの人生
(ンゴゴゴゴ…パチッ…)

時は、10月3日の深夜3時8分頃であった。

私はラジオを聴きながら眠っていたが、自分のイビキで目をさました。

右耳についているイヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』の3時台のコーナー『日本のうたこころの歌』が聴こえていた。

この日は、人生応援ソングの特集が放送された。

一曲目の歌で鶴田浩二さんの歌で『傷だらけの人生』がイヤホンから流れた。

ラジオを聴いている私は、ぼんやりとした表情で考え事をしていた。

私は…

来た場所《ところ》をまちがえた…

三森《あのヤロー》(ハローワークの職員)は…

なんでこんなしょぼくれた場所《ところ》を紹介したのか…

いくら考えてみても答えは見つからなかった。

私はこの時、防衛大学校を卒業したばかりの頃を思い出した。

あれは、1970年の3月28日の夜だったと思う。

防衛大学校の卒業式を終えたあと、私は大急ぎで韓国へ向かう予定だった。

しかし、陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》に在籍していた元教官(当時50歳・フツーのサラリーマン)から急な電話が来たので、足止めされた。

元教官は、つらそうな声で『オトートとカノジョが結婚することに不満があるから今すぐに来てくれ〜』と私に言うた。

元教官は、弟(30歳)が大学でしていたケンキューが世に認められたので表彰された…

弟が『ぼくのリロンはカンペキだ!!』と言うてねぼけている…

大学で知り合ったカノジョにプロポーズしてOKをもらった…

4月5日に挙げる挙式披露宴の主役をゆずれと言うから…

…とわけの分からないことを抜かした。

その上に、元教官は子持ち女と結婚したことが不満だとも言うた。

私にクソたわけたことをぐちゃぐちゃ言うた元教官は、私にどうしろと言いたいのか?

元教官がどうしてもと言うたので、私は仕方なく予定変更した。

時は、夜7時過ぎであった。

ところ変わって、元教官の家にて…

家の広間のテーブルに私と元教官と元教官の妻(52歳)と連れ子(小3女の子と3歳男の子)と元教官の両親(80代)と弟(大学の研究所)と弟と結婚する予定のカノジョ(26歳)の両親がいた。

カノジョは、台所で晩ごはんを作っていた。

当時、22歳3〜4ヶ月の私は、ものすごくいらついた声で元教官に言うた。
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