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ビッケとビッチ
第2章 11月19日日曜日午後5時~
 10

「よぉし、じゃあ、ガマン大会ねぇ」

 わたしはそう囁きながら、さり気なく、和哉くんの上になり、キスを…
 唇を寄せながら、ベッドへと押し倒していく。

「うふ、脱がしてあげるわ…」
 そしてそう囁きながら、着ていたロンTとパーカーを捲り上げ、途中で、つまり首の辺りで止めた。

「あっ、ゆ、悠里さん」
 和哉くんは中途半端に捲り上げられたパーカーのせいで、バンザイの態勢となり、頭が隠れたままになってしまう。

 そして露わになった裸の胸元に…

「はぁうっ」
 わたしは舌を這わしていく。

「あ、う、ぅぅ…」
 和哉くんはそう喘ぎながら身を捩る。

 そしてわたしは乳首に舌先を這わし、舐め、弄っていく…
 そう、男だって乳首を舐められれば感じるんだ。

「気持ちいいのぉ?」

「あ、う、ん、は、はい…」
 和哉くんは身悶えしながら応えてくる。

 わたしは向かって左側の乳首を舐め、右側を左手の指先で弄っていく…

「は、あ、う、うぅ」
 和哉くんは感じていた。

 そしてわたしは膝で、ジーンズの股間をグリグリと押していく…

 ビザ頭に固い肉の塊の感触を感じる。

 これで…

 この攻撃で、完全にわたしが主導権を握った。

 今夜は、完全に快感の虜になる様に、和哉くんを攻めて、責めて、焦らして、弄って…
 イカせていくんだ。

 狂わせて、この快感を彼に刷り込ませる…
 わたしの和哉くんに対するエスの衝動が昂ぶってきていた。

 そう、わたしは男に対しては、メス犬の…

 ビッチな…

 エスの衝動が湧いてくるのである。

 弄りたくて…

 苛めたくて…

 堪らなくなってしまうんだ。





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