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ビッケとビッチ
第2章 11月19日日曜日午後5時~
 17

「え、ス、ストッキングですか?」
 和哉くんは訊き返してくる。

「うん、そう、ストッキング…」
 
 すると…

「は、はい…大好きっす…」
 そう答えてきた。

「そ、そうなんだ」

「昔から、小さい頃から…好きっす…」

「そ、そうなんだぁ」
 そう返しながら更に両脚でギュッと、彼の顔を挟んでいく。

「こ、この、ナイロンのザラザラ感が…
 あの色艶感がなぜか好きなんすよ」

「そ、そうなんだぁ…
 じゃ和哉くんも…変態だね…」
 わたしは微笑みながら囁く。

 そして…

「じゃあ、これはぁ?」
 そう呟きながら、右脚の爪先で顔を、鼻先を、口元を…
 グリグリと擦っていく。

「うっ、あっ、う、うぅ…」

 そんな脚先の動きを嫌いな男は嫌がるのだが…
 和哉くんは嬉々とした声を漏らしながら受け入れる。

「ほら、ほらぁ、嫌じゃないのぉ?」

「は、はい、嫌じゃないっす、大好きっす」
 そう言ってきたんで、わたしは調子に乗って、爪先をグイっと和哉くんの鼻先。いや、口元へと押し付けていく。

「うっ、ぷ、はぁぁ」
 すると、そう喘ぎながら、そのわたしのストッキングの爪先を舐めてきたのである。

「はぁうん、あぁん」
 わたしはその瞬間、喘ぎを漏らしてしまった。

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「はぁぁ、か、和哉くん…」
 和哉くんは左手でわたしの右脚のストッキング脚を掴み、爪先を舐めてきたのである。

「はぁん、ん、あぁ、き、汚いわよぉ」

「いや、悠里さんのは汚くないっす」
 と、心が震える言葉を囁いてきた。

「はぁん、そ、そんなぁ…」

「あぁ、堪んないっす…」

「あぁぁ、和哉くぅん…
 
 ご、合格よぉ…」

 そう、合格だ。

 ストッキングが大好き、フェチであり、ラブである…
 これはわたしに対しての絶対的に必要な事なのであるから。

 そしてわたしはそーっと、もう片方の左脚を和哉くんの股間へと伸ばしていく…

「あぁっ…」
 そして左脚のストッキングの爪先でチンポの先を撫でていくと…
 すると、ビクンと震え、そう小さな声を漏らしてきたのだ。

「わたしね…
 わたしもね、ストッキングが好きなのぉ…」

「え、そ、そう…なんすか…
 だから、いつも…
 ストッキングを穿いてるんすかぁ?」

 そう、身悶えしながら言ってきた。




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