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ビッケとビッチ
第2章 11月19日日曜日午後5時~
 28

「ぼ、僕…
 あ、憧れていた、大好きだった美紀谷先生と、あ、す、すいません、つい…
 ゆ、悠里さんとこうなれて…」

 もう、そんな言葉は要らない…

「だから、頑張って感じさせないとって…」

 そうなんだ、いや、そうだよね…

 頑張ってくれていたんだ…
 わたしは更にキュンキュンしてしまう。


「ビッ、あ、か、和哉くん、ありがとう…」
 そして抱き寄せ、堪らずにキスをしていく。

 そうなんだ…
 やっぱりギリギリまでガマンしてたんだ。

 そうだよね、まだ、28歳の普通の男の子なんだもんね…
 百戦錬磨の強者では無いんだもんね。

「いいよ、わたしの中で…
 思いっ切りイカせてあげるわよ…」

「えっ、な、中でっ?」

「うん、どうせ、明日か明後日には生理だし…」

 多分、わたしは不妊症に近いかもしれないし…

「さあ、おいで…」

 そしてわたしはキュンキュン和哉くんを誘い…

「はあぁ…」

「あぁ。ゆ、悠里さぁん」

 再び正常位で抱かれていく…

「あぁぁ、悠里さぁん…」

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 激しくベッドが軋む…


「あぁ、す、すいません、や、ヤバいっす」

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 既に限界を迎えていた和哉くんは、ギリギリの悲鳴を上げてきた。

「ああっ、いいわよっ、いいわ、思いっ切り中で…
 中でぇぇ…」

 あっ、っくうぅぅ…

「は、はいっ、ああっ、あぁぁぁ…」

 和哉くんはそう叫び…

 わたしの中で激しく震わせながら、果てていく。

「あぁぁぁ…」

 そしてわたしもまた、イッてしまったのだ…

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

「ふぅ、ふぅ、ふぅぅ…」
 二人して息を荒げ、抱き合う。

「ゆ、悠里さん…
 好きっす、大好きっす…」
 そう和哉くんは呟き、キスをしてくる。

 わたしも…

 大好き…

 でも、その言葉は口には決して出さない。
 
 だって…

 だって…

 多分…

 今だけだから…





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