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第1章 情熱の国から来たアイツは、ピザまん男子

確かに夜景が綺麗だ…でもここは…



「マルコ……随分と高い所に、来たみたいなんだけど…。」



「シー！最上階のスイートです！」



「はははは……最上階…。」



そうなのだ…あれから急いで食べてる間に、マルコがフロントで手続きしたのは最上階のスイートルームだった。



「ミラはさっきドルチェを食べたから、今度は僕が食べたい…。」



窓辺で呆然と佇む私の顎を軽く上向きにし、ラテンフェロモン全開でマルコは甘く口説いてくる。



「ドルチェ…頼めば良かったじゃない…。」



あぁ…何か思考が回らなくなる…。



「ノン！僕が初めから食べたいドルチェは…ミラ…君だ。」



熱く瞳を揺らしたマルコは、一瞬にして私の唇を奪った。