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第1章 情熱の国から来たアイツは、ピザまん男子

「イタリアッ！！あなたイタリア人？」



「シー！ハーフだけどね！マンマが日本人なんだ。」



マンマ…お母さんか…。



「ねぇ…キミの名前は…。」



呆然としてる私の顔をマルコは覗き込む。



「へ…私は…。」



ドキッ…低い鼻にマルコの高い鼻が掠めそうな距離…。



最初は冷たく見えたアイスグレーの瞳が熱く揺らめく…。



「私の名前は…未来…。板野未来…。」



「オォ！ベッラ！ミラなんて！」



「べ…ベッラ？」



「美しい！僕はミラノに住んでたんだ！
ミラ、キミは僕の運命の女性だ！」



「はあぁ〜！？」



『ミラ』が被っただけじゃない！