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みんな大好き♡中華まん男子
第3章 身も心もヒリヒリ…スパイシー辛口カレーまん男子
レストランから出ると、肌を刺すような寒さで息が真っ白に見える。
「はぁ…寒い…。」
駅に向かってスタスタ歩く正弥を追っかける。
「正弥~待って~!」
「寒い…今日はもう、待たない!」
小走りで追っついて、斜め後ろから見上げた顔は、表情が見えない。
「たく…寒いな…。」
そっか…今日は待たせてばかりだな…てか、いつも待たせてるのか…そりゃ怒るな。
「正弥…ごめんね…。」
素直に謝ってみると、ようやくこっちに顔を向け
「その謝罪の主体は、どこに掛かってるんだ?」
「へ…主体って?」
正弥は呆れた顔で、はぁ~と息を吐くと、辺りが一瞬蒸気で白くなる。
「君は…主語がないのか?何に対して謝ったも解らずに謝られても、解らないだろ!」
「あっ…はい!ごめんなさい!」