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第1章 モノとアソコ

隠語としてのモノとアソコ。

男性器はモノと呼ばれ、女性器はアソコと呼ばれる。

だとすれば、モノは形であり、アソコは場所とも言える。

形あるものは変化するならばモノも時と場合によって変化する。
いわゆる勃起というやつだ。
それは主に外的刺激や内的興奮によって。

一方、場所は文字通り「場」であり、それ以上でもそれ以下でもない。一応、形は変化しないことになっている（らしい）。
場はモノに対して空間を提供し、モノを受け入れる側だ。

こうも言えるかもしれない。
モノが存在するためにはアソコは必要条件であり、
アソコが存在するためにはモノは十分条件である、
と。

モノは動的であり、アソコは静的である。
そうも言えるかもしれない。
とするとモノは能動的であり、アソコは受動的ということになりそうだが、そうとも言い切れない気がする。
受け入れる側が積極的なことだってあるからだ。