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12歳年下の彼とクリスマスする話
第11章 12歳年下の彼とクリスマスする話
その後の事は…、記憶が曖昧で
そのまま寝落ちしてしまっていて。
気が付いたら…、
彼の腕枕で…寝かせて貰っていた。
『巴さん…目が醒めましたか?
お水…飲みますか?
冷蔵庫にサービスのやつ…ありますよ』
「…ん…、港斗君…。
ごめん…起こしちゃった…?」
『いえ、まだ寝てなかったんで。
巴さんの寝顔が可愛かったから
つい眺めてました、でもあれから
20分程しか経ってませんよ?』
「今…何時…ぐらい…?」
『今は…1時半ぐらい…ですかね…』
そんな事をしている間に、
0時を越えてしまっていたみたいで。
2023年の12月24日
クリスマスイブを迎えていた。
港斗君が冷蔵庫から、
ペットボトルのミネラルウォーターを
自分の分と、私の分と取って来てくれて。
飲みやすい様に、ペットボトルの
キャップの最初を開けた状態で
どうぞ…とこっちに差し出して来てくれる。
『どうぞ、巴さん』
「うん、ありがとう…港斗君。
私ね…、港斗君の…、そう言う
頼む前にしてくれる…優しさとか
そう言う所…好き…だな…って…」
『そんな、大袈裟ですよ…。
僕は、単にペットボトルの
キャップ開けただけですよ?』
大した事はしていないと…
言いたげに言われてしまったけど。
「でも…、今日…じゃなかった…、
昨日…の1日で…、大好きな
港斗君の事…もっと
好きになっちゃったみたい」
『良いですよ、巴さんが
僕の事どれだけ好きになったとしても。
僕の方が…巴さんの事が、
好きだし大好きな自信ありますから』
そう言って彼が嬉しそうに笑って居て。
その笑顔につられる様にして
巴も自然と笑顔になる。
ベッドの上で座って、
一緒にミネラルウォーターを飲んだ。
『あ、そうだ…さっき
これ…落ちてたの…拾ったんですけど…』
そう言って彼が…何かを
こっちに差し出して来て。
手の平に包む様にして
どうぞと握らされた何かを。
巴が確かめる様にして手を開くと。
赤い布…の団子が出て来て。
『これ、巴さんのですよね?
忘れ物…とかじゃないですよね?
と言っても…ラブホテルじゃないし…
前のお客さんの…とは思えなくて…』