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12歳年下の彼とクリスマスする話
第11章 12歳年下の彼とクリスマスする話

まぁシチューが残っても
明日の朝ご飯にすればいいし。
クリスマスのホームパーティーなのに
何も作らないのもなぁって。

帰りにドン・キホーテにも寄って。
お酒と…、それから
彼の分のサンタのコスチュームと。
彼がどうしても欲しいと言った、
ケーキに挿す花火を買って。
これまた…彼が欲しいと言った
クリスマスコーナーに売っていた
散らからないクラッカーを買って。

ばっちり…お家クリスマスの
用意はして帰って来た…んだけど。

私がキッチンで
シチューの用意をしていると。
リビングからクリスマスソングが
聞こえて来るから、彼が
アレクサに頼んで流してくれたみたいだ。

クリスマスソングをBGMにして、
ローストチキンも家にある
お皿にカットサラダを敷いて置いて。

パエリアも…溶けてしまうと
フライパンに移せないから、
カチカチのまま
フライパンの上に乗せるだけ乗せて。

巴はスピーカーから聞こえて来る
定番のクリスマスソングを
鼻歌混じりに歌いながら。
シチューの準備をして行く。

「港斗君…これ…もしかしたら、
家のテーブルに乗り切らないかも…」

持って来て居たテーブルは
そんなに大きなサイズじゃないから
クリスマスのご馳走は乗り切らないかも…と
巴がその不安を港斗に伝えると。

『じゃあ、僕は…今から
ちょっとホムセン行って来て。
椅子じゃなくて、折り畳みの
テーブルでも買って来ますね…』

折り畳みの…簡単なテーブルを
彼が買いに行ってくれて。
その間に、シチューも仕上げていく。

後は…頼んでいるピザが
配達される時間に合わせて
パエリアを焼けばいいだけだ。

クリスマスツリーと
プレゼントのライトと
カーテンの所の
オーナメント付きのライトに
電源を入れて光らせると。

ガチャガチャと玄関のドアが開いて。
そのタイミングで、彼が
地元のホムセンで折り畳みの
テーブルを買って戻って来て。

『巴さんテーブル…買って来ましたよ』

テーブルを買いに行っただけなのに、
何故か…彼は…ローストビーフを
お肉屋さんで買って帰って来たみたいで。



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