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12歳年下の彼とクリスマスする話
第11章 12歳年下の彼とクリスマスする話
『巴さん…、膝立てて貰えませんか?』
港斗が巴にそう声を掛けて来て、
その指示に従うと。
彼の手が腰の辺りに伸びて来て、
パジャマのズボンを脱がせて行く。
脚付きのマットレスの上で
赤のセクシーランジェリーだけになって。
部屋の電気は…明るいから…、
その…、視線が…痛い程に感じる。
「あ、あんまり…見ない…で…ッ」
『いつも…見られてるでしょ?僕に。
えっちな下着も、お似合いですよ?
それに…見られてるって感じて、
巴さんが恥ずかしいんだったら。
これ…着けちゃいましょうよ』
そう言って、彼が手に取ったのは
ファーの手錠とセットのアイマスクで。
テラテラとしたサテンの布の
アイマスクを…こっちに手渡して来て。
自分で着ける…と思いながら、
しばらくそれを眺めていると。
『僕が着けて、髪の毛とか
挟んじゃっても…いけませんしね』
確かに…それは…そうかも…。
自分だったらその辺りの
細かい位置だったりの
調整もしやすいかも…知れない…。
巴が、港斗のその言葉に
手に持ったままのアイマスクを
自分の顔の目の位置に合わせて装着して。
ゴムバンドの位置とアイマスクの
位置を着け心地のいい場所に合わせた。
『下着も赤だから…、
赤いアイマスク…、クリスマスって
感じがするし、お似合いですよ?』
「似合うって…言われても…、
アイマスクしてるから…見えないだけど…」
『じゃあ…撮りますか?
そうしたら巴さんからも見れますよ?
って…言うのは流石に冗談ですけど…』
一瞬その言葉に…スマホで
動画でも撮られるのかと…、
巴は…身構えてしまって居たのだが。
『これも…着けちゃいますね』
そうだ…、忘れてた。
アイマスクと…セットの…。
赤いファーの…手錠…があったんだ。
彼の手が…こっちの腕に触れて来て。
思わず、ビクッと…巴は
自分の身体を跳ねさせてしまった。
視覚を…奪われている…所為なのか。
不安感を…煽られて、ドキドキしてしまう。
軽く…腕に触れられただけの事に
過剰過ぎるほどに反応してしまって。
ふわふわのファーの所で
腕を彼が撫でて来て。
ビクビクっと…身体を震わせた。