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12歳年下の彼とクリスマスする話
第4章 12月9日の土曜日~10日の日曜日

「でも、行くのは良いんだけど、
私が行っちゃってもお邪魔にならない?」

『何と言うか、ちゃんとした
結婚式と言うよりは自由な感じの
お披露目の食事会みたいな感じなので。
そんな構えて貰わなくても良いんですけど。
”お前も婚約者がいるんだったら、
結婚式のイメージしといた方がいいぞ”って
事務所長に…言われちゃったんで…』

結婚するふたりはその事務所長さんが
マッチングさせて、ゴールインさせた
感じだったのもあるみたいで。

連れて来ないとも…言いにくいと
申し訳なさそうにしながら
彼が私に言って来て。

「でも…結婚式なんて久しぶり…だし、
お邪魔にならないなら…、顔…
出させて貰っても…いいよ?」

自分の友人も結婚してる子も
30になる前にはみんな結婚しちゃったし。
早めに結婚した子は、離婚して
再婚したって子も居たけど。
その子は2回目は結婚式はしなかったしな。

妹も妊娠してるから、
再婚したにはしたけど。
結婚式は…しないで
写真だけでお腹が目立つ前に
ささっと済ませちゃってたし…。

『い、良いんですか?すいませんっ
ありがとうございます巴さん。
明日ッ、明日買い物行きましょう。
来週に着ていく服、買いに行きましょう』

「えっ、大丈夫だよ?新しいの
買わなくても、邸宅ウエディングなら
キッチリし過ぎてない方が良いだろうし。
それなりに小綺麗にして行くから」

『いいえ、僕が…つき合わせる
感じで巴さんに来て貰うのに
それじゃ…僕の気が済みませんからっ』

「でも…先週はそんな話…して無かったよね?」

『今日言い出したんですよ、
事務長が…当然来るよな?って感じに。
僕も断ったんですけどね、料理の
加減とかもあるじゃないですか…
そうしたら、僕の同僚の新婦の友人が
一応そう言うのも考えて3人分
多めにお願いしてるって言ったもんだから…。
むしろ、余らせるぐらいなら
来て貰いたいって言う話…なんですよ…』

「うん…まぁ…港斗君にも
色々あるんだなってわかったから」

大沢の道の駅も…土曜日だし
それなりに混雑してたけど。
クリスマス当日ではないので、
駐車場に車を駐めて降りると。

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