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12歳年下の彼とクリスマスする話
第4章 12月9日の土曜日~10日の日曜日

既に駐車場の正面には
ライトアップされた。
元々はフルーツフラワーパークの
シンボルである外国風のゲートが
闇の中に照らし出されていて。

駐車場からお城へ向かう
階段にもブルーのライトが
川の様になって輝いて居た。

「わぁ、入口からもう凄いね…」

『ええ、そうですね…テレビの
ニュースでやってたので気になってたんで』

入口であるゲートにも、
可愛らしい星型のライトが光って居て。
オレンジのパーカーを着た
スタッフの人にスマートフォンの画面で
webチケットを確認してもらって。
そのゲートを2人で手を繋いでくぐった。

広い敷地には…イルミネーションが
点在しているので、中に居る人達も
自分達の思い思いの電飾の前で
記念撮影をしていて。

「あ、あれ、港斗君、あれ見て。
あれ、凄い、可愛い。カラフルな
小さいルミナリエみたいなのあるよ」

カラフルな花柄の電飾で
彩られた、丸いドーム状の
屋根の付いた建物風の電飾の中を
通り抜けられる様になっていて。

その丸いドームの屋根の下で
上を見上げると。

『こうやって下から見上げると、
外から観るのとはまた違って
万華鏡みたいに見えますね…』

可愛らしいカラフルな
お花の建物を抜けると、
白いチャペルの入り口の様な
ライトのトンネルが続くエリアに続いて居て。

その白い光のトンネルを抜けた先には
ハート型のライトのゲートのエリアが
続いていた。

その庭の様になったハートのエリアの
中央には噴水があって、
噴出している噴水の水も
ライトアップされていて
七色に色が少しずつ変化していた。

『噴水も…こんな風になってると
また、違った感じがしますね』

絶えずその色を変える
闇に浮かぶ噴水をしばらく一緒に眺める。

ハートのエリアの先には、
電飾で出来たツリーがあって。
その△で表現されたツリーには
サンタクロースが映し出されたりと
緑になる以外にも色々と
パターンがある様な感じだった。

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