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12歳年下の彼とクリスマスする話
第5章 12月12日の火曜日

かなり声が大きいから
そんなに広くないお店の端と端に居ても。
話してる内容がはっきり聞き取れて。

うわぁ…と…、絵に描いたような。
ゆるゆる女に…騙される方も
騙される方なんだろうなぁと思いつつ。

旦那さんにバレたらいいのにって
そんな風にも、話してる内容を
聞いてたら思えてしまえるほどで。

『でも…あの…ババアも…
あんなゆーすけのどこが良かったんだろ?
だって、えっち下手くそだしさ、
チンコのサイズだってそんなにだしさ。
ちょっと早漏なんだって、アイツ。
きゃははっはっ、言える言える。
そうそう、だから、私は
まーくんの大きくってカリ高の
極太チンコで…鬼ピストンされたいの。
クリスマスも…25日に
アイツ居ない間に…まーくん呼ぶつもり』


え?

え?

今…、あの人…ゆーすけって…。

雄介って…言わなかった?

まさか…まさか…、まさか…。


ドッドッドッっと…自分の心臓が
拍動する音が鼓膜から聞こえそうな程に
一気に自分の心拍数が増えて…
胸辺りがざわざわと…騒がしい…。

ここからじゃ…あの人の顔が…見えない。

顔が…見える場所まで…移動しないと。

あっちは…電話と…、目の前の

下着とまーくんにしか意識が向いてないから

多分こっちには気が付いてないはず…。


『そうなんだよ~、まーくんが
その日は有休取ってくれるって
言ってくれてるの…、だから…
陽斗はお母さんに預けて、
その日は…まーくんと…やりまくりッ
そうそう、そうなの。だから、
今、クリスマスの下着見に来てるんだって』

どうか…人違いで…あって欲しい…。

あの…時…、雄介さんの

助手席に乗っていた女性の声は

車の窓が閉まってたから

あの時、私は聞いたわけじゃないし。

それに…、髪型が明らかに…違うから。

人違いの…別人の可能性もある…し。

『それよりもさ…、今度さ真希がさ
今週末にさ結婚するんだよねぇ。
もう、あそこはさ辞めちゃったんだけど。
真希に頼んで、招待して貰ったの。
そうそう…もうこれは、まーくんには
内緒の話なんだけどさ…。だって、
真希の結婚式にさ…生田クン来るって』



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