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第2章 クリスマスイブ

午前０時の少し前、


みぞれが本格的に雪に変わった。


イブの闇に降り注ぐようだ。


「やっぱり雪になったな…」



イブはもう終わる。


奇跡は起こらなかった。



午前０時の鐘の音が何処からか聴こえてきた。


イブは終わりだ。


「行くか…」



寒さで強張った身体に気合いを入れ、動き出そうと前を見た。




すると


目の前に…



「マリ…」