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蛇神様の花わずらい
第6章 花嫁の記憶
幼い美鎖には、蛇たちの話がよくわからない。
「ああ、こんなことなら一人で出歩くんでした」
「花嫁はその場に言わせた奴全員に結婚する権利があるんだろ」
「つまり僕たち三人一緒にってこと?」
「まぁ、三人の蛇の気を一度に浴びて平気なら、そうなるでしょうねぇ。ここしばらく花嫁になれる人間はいませんでしたし、長は私たち全員との婚姻を望むでしょう」
「あのじーさんなら、むしろ喜びそうだな」
「えええ! 僕一人だけのものに出来ないの?」