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蛇神様の花わずらい
第6章 花嫁の記憶
美鎖が首を傾げていると、白い蛇の後ろから更に二匹の蛇が現れた。

「なんだ、おまえ?」

「うわ、人間だ!」

黒い蛇と、金の蛇。

「よくここまで平気でしたねぇ。普通の人間なら私たちの気に当てられて正気ではいられないところですよ」

「なぁ、こいつもしかして例の巫女の一族じゃねえか?」

「えっ? 僕たちの花嫁になってくれるっていう?」
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