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第6章 花嫁の記憶

「あの時はびっくりしましたねぇ。私と適合してくれる人間がいるとは思いませんでした」

「美鎖の魂は、美しくて、強い」

暗夜がぼそっと付け加える。

「あの、わたし、よく覚えていなくて。なんであの時森に入ったのかもわからないし」

「あなたは私たちの気に惹かれた。私たちはあなたの魂に惹かれた。だから巡り会った。偶然ではありません」

「そうそう、運命ってやつだよー！」

穂波が頬をすり寄せてくる。