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蛇神様の花わずらい
第6章 花嫁の記憶
暗夜は何かをこらえるような顔をしたが、すぐに目をそらした。

酒を口に含むと、美鎖に口移しで飲ませてくる。

「んぐっ、ふっ……!」

体が内側から熱くなってくる。

ぼうっとする。
流される。

「ふぅんっ……!」

悩ましげな声をあげる美鎖に、穂波が焦れた顔をした。

「暗夜のことばっかり見てズルいよ」
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