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蛇神様の花わずらい
第8章 穂波と学生デート
美鎖も一応お嬢様だ。
持たされているカードを使えば、これだけの買い物でも大丈夫だろう。

しかし、美鎖がカードを出す前に、穂波は一万円札の束をレジに置いていた。

「あれ、うちの祖母から持たされたんですか?」

「違うよ?」

「じゃあ、このお金はどこから……」

穂波はニッコリ笑った。

「蛇ってお金と縁があるからねー。これくらいなら気づけばポケットに入ってるんだよ」

なんというか、神様の力は恐ろしい。
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