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蛇神様の花わずらい
第9章 ホテルにて
体は気持ち良くても、心は全然気持ち良くない。
意思のないもの相手に一人で踊らされるのは、心細くて、寂しい。

どうしてこんなに近くにいるのに、穂波はその手で触れてくれないのだろう。

その血の通った肌に触れられたら、絶対、もっと気持ち良い。

「じゃあ今度はこっち」

穂波はニッコリ笑ってバイブを取り出した。

電池で動く物体は、おぞましかった。
そんな得体の知れないものを入れられるのは、怖い。
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