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蛇神様の花わずらい
第10章 暗夜とおうちデート
暗夜の体には大きな獣に噛まれたような歯形が至るところについていた。
肉がえぐれてしまっている場所もあり、どうしてこんなに平気な顔をしていられるのか不思議だ。

「暗夜がこんなになるなんて珍しいね」

穂波が顔をしかめている。

「……たぶん、最初から俺が狙いだったんだろう。動きが集中しすぎてる」

「だ、大丈夫なんですか?」

不安そうな顔をする美鎖に、穂波が肩をすくめる。

「まぁ、暗夜はこっちの世界じゃちょっと有名人だからね。美鎖が気にすることじゃないよ」
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