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蛇神様の花わずらい
第10章 暗夜とおうちデート
赤くなって慌てて目をそらす。

暗夜の大きな手が、美鎖の頬を優しく包む。
絡み合う視線。

お互いに無言のまま、しばらく見つめ合った。

唇が、触れる。

――きゅるるるるるるる。

美鎖のお腹が空腹を訴えた。

「ごめんなさいっ!」

美鎖はいきおいよく後退った。
雰囲気がぶち壊しである。

暗夜は、ぶふっと吹き出した。
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