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蛇神様の花わずらい
第10章 暗夜とおうちデート
「駄目ですよ。暗夜さんは怪我人なんですから、じっとしていてください」
「いいから貸せ」
暗夜は強引に美鎖の手から包丁を奪ってしまった。
丸いジャガイモを回しながら、するすると皮を剥いていく。
「暗夜さん、すごいです」
美鎖が尊敬の眼差しを向けると、暗夜はむず痒そうな顔をした。
「いや、別に褒めるようなことじゃ……」
「調理実習ではわたしも上手な方だったんですよ。暗夜さんがいたら皆のお手本にされていたかもしれませんね」