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第11章 お風呂場にて

熱い雨が降り注ぐ。

バスタブにお湯が溜まるまで、シャワーを流しっぱなしにして、二人でもつれ合う。

息が苦しいのに、それでもキスを止められないのは何故だろう。

暗夜の濡れた黒髪が額に張り付いている。
濡れたまつ毛に水滴が落ちて弾ける。

熱い。

息も、体も。

「傷が、開いてしまいます……っ！」

「おー」

暗夜は生返事をするだけで、何度もキスを繰り返す。