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蛇神様の花わずらい
第13章 着付け室にて
暗夜は無言で近づいてくると、 美鎖の体に着替えを被せてくれる。

穂波はむうっと頬を膨らませていた。

「三人もそろってると相手がびびってしっぽを出してこないとか、一人でも十分美鎖を守れるとか、自分が一番防御には優れているとか、何だかんだ言って、雪影が美鎖と二人きりになりたかっただけでしょ!」

一方の雪影はしれっとしている。

「事実を述べたまでですよ。あなた方も私の言ったことに納得していたでしょう?」

「でも美鎖を密室に連れ込む必要はなかったはずだよ!」
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