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蛇神様の花わずらい
第14章 神様の仕事
「俺たちの力を利用して、一族に富をもたらすようにしたいらしい。水とか金とか、蛇が得意な分野だからな」
「それってつまり、神様の力をお金儲けに使ってるってことですよね?」
「人間が神に望むことなんてそんなもんだろ。商売繁盛に、子宝とか、健康長寿とか」
確かに、神社やお寺の絵馬には、個人的で即物的な願い事が多い。
「でも、そんなふうに力を使われて、嫌な気はしないんですか?」
「巫女の一族には、山を守ったり祭を行ってもらったりしねーと、俺らも消えちまうからな。栄えてもらう方がいいに決まってんだろ」
「それってつまり、神様の力をお金儲けに使ってるってことですよね?」
「人間が神に望むことなんてそんなもんだろ。商売繁盛に、子宝とか、健康長寿とか」
確かに、神社やお寺の絵馬には、個人的で即物的な願い事が多い。
「でも、そんなふうに力を使われて、嫌な気はしないんですか?」
「巫女の一族には、山を守ったり祭を行ってもらったりしねーと、俺らも消えちまうからな。栄えてもらう方がいいに決まってんだろ」