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蛇神様の花わずらい
第15章 赤い犬
「てめぇ、ちょっと顔がいいからって調子のってんじゃ……!」

男がおいかけてきて、穂波の肩をつかもうとした。

が、派手にすっ転ぶ。

「???」

本人も何が起こったのかわからず、呆然としている。

美鎖は一瞬だけ、彼の足に金色の縄のようなものが巻き付いたのを見た。
蛇に似ていたが気のせいだろうか。

穂波が溜め息を吐いて立ち止まる。
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