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蛇神様の花わずらい
第15章 赤い犬
「あのさ、このくらいで済ませてあげるんだから感謝してよね。あの二人を怒らせたら、お兄さんたち普通に死ぬだけじゃ許してもらえないよ?」

あの二人とは、もちろん雪影と暗夜のことだろう。

唖然とする人々を残して、穂波は美鎖と一緒にその場を後にした。



「穂波さん、穂波さんっ……!」

しばらく歩いてもまだ穂波は腕を離してくれない。

「一人で歩けますからっ……!」
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