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蛇神様の花わずらい
第15章 赤い犬
美鎖は目をぎゅっと閉じて衝撃に備えた。

しかし、覚悟していたものはやってこない。

「……?」

恐る恐る目を開く。

巨大な赤い犬の体に、これまた巨大な金色の蛇が巻きついていた。

犬がもがいても、蛇は決して相手を離さない。
じわじわと確実に絞め殺していく。

「な、何が……」

混乱している美鎖の視界に、穂波が今日着ていた服が見えた。
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