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蛇神様の花わずらい
第18章 暗夜の闇
「てめぇら、楓に何かしたら許さねぇぞ!」

「よく吠える犬ですねぇ」

雪影が少年の顔を上から覗きこむ。

「弱い犬ほど~ってやつじゃない?」

穂波がニヤニヤ笑う。
この前逃がしてしまった獲物をようやく捕らえられてご機嫌のようだ。

「あの、この子も神様なんですか?」

美鎖が首を傾げると、暗夜が答えてくれた。

「犬神ってやつだ。あの女が巫女として実体化させたんだろ」

教卓の上の少女を顎で示す。
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