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蛇神様の花わずらい
第18章 暗夜の闇
犬神の社のまわりに、びっしりと並んでいた犬の首塚。

あの時のひやりとした空気を思い出して、美鎖は思わず肩を抱いた。

「疼くんだ……人を殺せって、あまえはそのために生まれたんだろうって、声が聞こえる」

ふと、暗夜が真正面からこちらを見つめてきた。

「俺が怖いか?」

自虐的に歪められた唇。
目がぎらぎらと光っていた。

美鎖は必死に首を振る。
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